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2024年夏アニメは「逃げ上手の若君」に注目【歴史を味わえる】

2024年夏アニメも始まり、史跡散策が趣味である当方は「逃げ上手の若君」に注目しています。

 

京都・諏訪(長野)・鎌倉を中心に全国に舞台が広がる本作を楽しむと、各旅行地に赴く際の楽しみも倍増しそうです。

 

2024年夏の歴史系アニメ「逃げ上手の若君」とは

「逃げ上手の若君」は、「魔人探偵脳噛ネウロ」や「暗殺教室」など大ヒット作品を連発してきた松井優征先生が2021年1月より少年ジャンプで連載を開始した漫画作品。

 

鎌倉時代が滅亡し室町時代へと向かう「南北朝時代」において、北条家の後継者である「北条時行」と時代の英雄「足利尊氏」を中心に、激動に次ぐ激動の時代を非常に魅力的に描いた作品になります。

 

南北朝時代

南北朝時代は、朝廷が二つ存在した時代です。

 

北条家が執権を担ってきた鎌倉幕府足利尊氏らによって滅亡し、後醍醐天皇による「建武の新政」が始まったものの、足利尊氏後醍醐天皇の二つの勢力が対立し、結果として「南朝」と「北朝」の二つの朝廷が誕生し、一つの時代に二人の天皇が存在する非常に珍しい時代となります。

 

足利家の三代目となる義満の南北朝合一までが主に南北朝時代とされ、その後織田信長によって室町幕府が滅亡するまでの間の室町時代の一部に含まれます。

 

主人公は「北条時行

本作の主人公は、この時代の歴史の中心人物ではなく、北条家の後継者となる予定であった北条時行です。

 

北条高時の息子であり、後々は鎌倉幕府の執権を取る後継者でしたが、足利尊氏を中心とした勢力により鎌倉幕府は滅亡、一族もほぼほぼ滅亡。しかし時行はここで命を終えず、この混迷極める時代の様々な争いに名前が登場していきます。

 

「史実スペクタクル逃亡劇」とあるように、足利尊氏らに狙われながらも逃亡し続け、様々に喪いながらも生き様を貫く物語となっています。

 

 

2024年夏の歴史系アニメ「逃げ上手の若君」の見どころ

魅力的な主人公と登場人物

松井優征先生原作の作品であり、とにかく登場人物が魅力的。時行やその郎党達だけでなく、諏訪頼重足利尊氏楠木正成新田義貞など、この時代を彩る偉人たちが非常に魅力ある形で描かれています。

 

本作を楽しめば一人や二人は好きなキャラクターができるはず。その人物を追うような歴史観光を計画するのもおすすめです。

 

激動の時代をテンポ良くダイナミックに

それでいて、この混迷極まる時代を象徴するかのように、主要人物たちの退場スピードも凄まじい。眩いほどに光を放ち、そして散っていく煌めきを感じることができます。

 

2024年夏の歴史系アニメ「逃げ上手の若君」の舞台

京都

この時代の中心はやっぱり「京都」。鎌倉幕府滅亡後は後醍醐天皇足利尊氏ら諸勢力はこの京都を中心に活動していきます。作品の中でも現代につながる小話が随所に紹介されており、京都に行きたい気持ちがどんどん膨らみます。

 

長野・諏訪

鎌倉幕府滅亡後、諏訪頼重の助けを得て北条時行が向かったのが諏訪大社。日本最古の神社であり、1万社以上の分社が日本に広く存在する。

 

おそらくアニメ一期はこの諏訪での物語が中心。7年に一度開催される「御柱祭」があまりにも有名ですが、作中にもこの描写が描かれます。

 

鎌倉

そして鎌倉。鎌倉幕府滅亡の場面が最初に描かれ、そこから諏訪大社で力をつけ、鎌倉奪還を目指すというストーリーとなりますので、最初の目的地となります。

 

教科書に載っていた歴史上の出来事が本作でも描かれるので、アニメを楽しむことでより歴史観光も楽しめるようになるでしょう。

 

まとめ

「逃げ上手の若君」は、京都・長野(主に諏訪)・鎌倉などを中心に激動の南北朝時代を描いた作品です。

 

本作を楽しむことで、京都観光や諏訪観光に行くときにより深くその土地の歴史や背景を楽しむことができるようになります。

 

2024年の夏は、本作と一緒に過ごしましょう。