歴史旅行

聖地巡礼

アニメ「逃げ上手の若君」を一足早く聖地巡礼!諏訪大社四社めぐりに行ってきました!

2024年夏アニメ「逃げ上手の若君」の中心となる場所である諏訪大社聖地巡礼しようと、アニメ放送開始前に行ってきました!暑かったです!

 

早速ご紹介します!

 

アニメ「逃げ上手の若君」の見逃し配信情報はこちら

 

「逃げ上手の若君」と諏訪大社

「逃げ上手の若君」は、南北朝時代を舞台に鎌倉幕府の執権・北条家の後継者であった北条時行を主人公とした歴史スペクタクル逃亡劇作品です。

 

足利尊氏らによって鎌倉幕府が滅亡し、混迷極める南北朝時代を若き北条時行が駆け抜けてゆくストーリーとなっています。

 

鎌倉幕府滅亡から中先代の乱までを過ごした場所

物語は開始してすぐに鎌倉幕府滅亡を迎え、諏訪家当主である諏訪頼重の助力を経て、北条時行諏訪大社へと匿われることとなります。

 

ここで力をつけて、鎌倉を奪還するための中先代の乱を起こすというストーリーになり、序盤のほとんどは諏訪大社周辺が物語の舞台となっています。

 

郎党との出会い、諏訪頼重との時間

諏訪では、諏訪頼重との関係を深めていくだけでなく、その先もずっと時間を共にする郎党(仲間たち)との出会いもあります。

 

郎党たちと共に活躍する信濃守護・小笠原家や国司・清原信濃守との戦いも舞台は諏訪となりますので、こんな感じの雰囲気の場所で戦ったのかあと楽しむことができます。

 

諏訪大社 四社めぐり

諏訪大社は日本最古の神社であり、日本全国に1万社を超える分社が存在する非常に信仰されている神社です。

 

諏訪大社自体も、諏訪湖を囲んで南が上社(さらに本宮・前宮)、北が下社(秋宮・春宮)と四社に分かれており、四社めぐりが諏訪観光の一つの名物となっています。

 

もらえる御朱印も違えば、お守りも各社別々の4種類が用意されていますので、コンプリートする楽しさも味わうことができます。

 

上社本宮

諏訪大社四社の中でも一番荘厳さを感じたのが上社本宮。下社と比較すると何故か人は多くありませんでしたが、美しい自然の中に佇むその存在には重ねてきた歴史を感じざるを得ませんでした。

 

本宮の前の北参道宮町通りにはずらっとお店が並んでおり、ご飯やお土産にも事欠かないです。

 

上社前宮

続いて向かったのは上社前宮。本宮とも距離が近く、10分もかからない程度の場所に位置します。

 

下から登っていくと息が切れるほどの急坂を上がっていくことになりますが、自然と共生するかのような前宮の在り方には癒しを感じざるを得ません。神社の四方を囲むように御柱が立っており、付近を流れる小川のせせらぎは最高です。

 

下社秋宮

上社から下社へは少し時間がかかり、諏訪湖を東側からぐるっと回るように進んでいくと1時間程度で下社秋宮に到着します。

 

見事な大しめ縄が印象的で、非常に大きな迫力ある狛犬、入り口付近にある「寝入りの杉」など、見どころも非常に多い場所でした。また、付近のお土産物屋さんやカフェも充実しています。大社煎餅のお店もありますよ!

 

下社春宮

最後に下社春宮。ここには「結びの杉」の杉があり、カップルでの観光の方が多かった印象です。

 

まとめ

これで諏訪大社四社めぐりコンプリート!下社は南北朝方では北朝方につきますが、上社の方は基本的にずっと南朝方についており、中先代の乱の後も、北条時行との共闘があるなど物語に深く関わります。

 

さらに時代が進み戦国時代となると、武田家の侵攻を受けて領国化されるも、最後の武田家当主・勝頼が信玄と諏訪御料人の間に誕生するなど、常に歴史の中心に名前が出てきます。

 

「逃げ上手の若君」だけでなく、歴史系アニメ作品が好きな方は、一度は諏訪大社四社めぐりをしておいて損はないでしょう!

 

 

「逃げ上手の若君」の舞台となる南北朝時代の魅力

2024年夏アニメの歴史系作品「逃げ上手の若君」は、南北朝時代を中心に北条時行にハイライトを当てた作品です。

 

本作を存分に楽しむためにも、南北朝時代について少し深ぼって理解しておくのがおすすめです。

 

南北朝時代とは

南北朝時代とは、後醍醐天皇足利尊氏との対立により、京都から吉野へと逃れた1336年から、足利幕府三代将軍である「足利義満」による南北朝合一を実現した1392年までの時代とするのが一般的です。

 

この時代、京都の北朝と吉野の南朝と二つの朝廷が存在し、同じ時代に二人の天皇がいてそれぞれが対立するという非常に珍しい時代でもありました。武家勢力の棟梁が北条家から足利家へと移り変わり、南北朝時代を経て室町時代が紡がれ、そして織田信長に滅亡される歴史を辿ります。

 

鎌倉幕府滅亡

南北朝時代は、鎌倉時代から室町時代へと移る序盤の一部の時代でもあり、その始まりは鎌倉幕府の滅亡です。

 

鎌倉幕府は、源頼朝によって12世紀末に開かれた幕府であり、武家勢力の中心であり頂点として君臨しました。鎌倉幕府には「執権」という実質的に政務を取り仕切る役職があり、この実質的な支配者が北条家となります。末期は、この北条家さえも傀儡となっている様子が本作でも描かれており、元弘の乱を経て滅亡となりました。

 

足利尊氏後醍醐天皇の対立

元弘の乱では、後醍醐天皇を中心に、楠木正成新田義貞、そして鎌倉幕府を見限った足利尊氏が味方側におりましたが、鎌倉幕府滅亡後に足利尊氏が政権中枢から除外されたなど何らかの理由により対立が表面化することとなります。

 

楠木正成新田義貞北畠顕家らによって足利尊氏は一度は京都を追われ九州へと逃れますが、ここで力をつけ、湊川の戦い楠木正成を討ち取ると、京都を奪還。尊氏は光厳天皇を擁立してのちに北朝を支持。後醍醐天皇比叡山から吉野へと逃れ、これが南朝に。

 

これにより、一つの時代に二つの朝廷、二人の天皇が存在する時代へと突入します。

 

南朝北朝

ここからは北畠顕家が敗れる「石津の戦い」や新田義貞が敗れる「藤島の戦い」までは南北朝の戦いが繰り広げるものの、足利勢力内部の権力闘争や家族間の対立など状況は混迷を極め、しまいには足利尊氏まで一時は北朝から南朝へくる状態に。

 

南北朝合一

この混迷極める時代の中、足利尊氏の孫の一人である「足利義満」が才覚を発揮し、南北朝合一を実現。さらに、政情の安定のために各諸勢力の力を削ぐなど政治の面で著しい成果をあげ、これが後に織田信長によって1573年に滅ぼされるまで続く室町幕府の礎となりました。

 

南北朝時代の魅力

しっちゃかめっちゃか

南北朝時代の魅力は、とにかくしっちゃかめっちゃかな点です。情勢が変わるたびに敵味方が変わるので常にハラハラ楽しむことができます。

 

また、二頭政治を実行していた尊氏と直義が途中で対立したり、息子である直冬とも対立したりと、足利家内部の闘争には思わずグッとくるものがあります。

 

多数の偉人の煌びやかな活躍

足利尊氏だけでなく、この時代には煌びやかな偉人たちが多数登場。楠木正成新田義貞北畠顕家など南朝方の勢力も魅力的な人物が多数存在します。皇居の楠木正成像の威風堂々っぷりは見る人全ての心を奪うほどの素晴らしいもの。ぜひ本作をご覧になった後に一度鑑賞しにいきたいところです。

 

まとめ

室町時代へと続く激動の歴史の境目である混迷極める南北朝時代。この時代の魅力を知ることで、「逃げ上手の若君」をより深く楽しむことができるでしょう。

 

歴史の教科書の中心人物ではない存在が、この時代をどう駆け抜けたのか、本作と一緒に楽しんでいきましょう。

 

 

2024年夏アニメは「逃げ上手の若君」に注目【歴史を味わえる】

2024年夏アニメも始まり、史跡散策が趣味である当方は「逃げ上手の若君」に注目しています。

 

京都・諏訪(長野)・鎌倉を中心に全国に舞台が広がる本作を楽しむと、各旅行地に赴く際の楽しみも倍増しそうです。

 

2024年夏の歴史系アニメ「逃げ上手の若君」とは

「逃げ上手の若君」は、「魔人探偵脳噛ネウロ」や「暗殺教室」など大ヒット作品を連発してきた松井優征先生が2021年1月より少年ジャンプで連載を開始した漫画作品。

 

鎌倉時代が滅亡し室町時代へと向かう「南北朝時代」において、北条家の後継者である「北条時行」と時代の英雄「足利尊氏」を中心に、激動に次ぐ激動の時代を非常に魅力的に描いた作品になります。

 

南北朝時代

南北朝時代は、朝廷が二つ存在した時代です。

 

北条家が執権を担ってきた鎌倉幕府足利尊氏らによって滅亡し、後醍醐天皇による「建武の新政」が始まったものの、足利尊氏後醍醐天皇の二つの勢力が対立し、結果として「南朝」と「北朝」の二つの朝廷が誕生し、一つの時代に二人の天皇が存在する非常に珍しい時代となります。

 

足利家の三代目となる義満の南北朝合一までが主に南北朝時代とされ、その後織田信長によって室町幕府が滅亡するまでの間の室町時代の一部に含まれます。

 

主人公は「北条時行

本作の主人公は、この時代の歴史の中心人物ではなく、北条家の後継者となる予定であった北条時行です。

 

北条高時の息子であり、後々は鎌倉幕府の執権を取る後継者でしたが、足利尊氏を中心とした勢力により鎌倉幕府は滅亡、一族もほぼほぼ滅亡。しかし時行はここで命を終えず、この混迷極める時代の様々な争いに名前が登場していきます。

 

「史実スペクタクル逃亡劇」とあるように、足利尊氏らに狙われながらも逃亡し続け、様々に喪いながらも生き様を貫く物語となっています。

 

 

2024年夏の歴史系アニメ「逃げ上手の若君」の見どころ

魅力的な主人公と登場人物

松井優征先生原作の作品であり、とにかく登場人物が魅力的。時行やその郎党達だけでなく、諏訪頼重足利尊氏楠木正成新田義貞など、この時代を彩る偉人たちが非常に魅力ある形で描かれています。

 

本作を楽しめば一人や二人は好きなキャラクターができるはず。その人物を追うような歴史観光を計画するのもおすすめです。

 

激動の時代をテンポ良くダイナミックに

それでいて、この混迷極まる時代を象徴するかのように、主要人物たちの退場スピードも凄まじい。眩いほどに光を放ち、そして散っていく煌めきを感じることができます。

 

2024年夏の歴史系アニメ「逃げ上手の若君」の舞台

京都

この時代の中心はやっぱり「京都」。鎌倉幕府滅亡後は後醍醐天皇足利尊氏ら諸勢力はこの京都を中心に活動していきます。作品の中でも現代につながる小話が随所に紹介されており、京都に行きたい気持ちがどんどん膨らみます。

 

長野・諏訪

鎌倉幕府滅亡後、諏訪頼重の助けを得て北条時行が向かったのが諏訪大社。日本最古の神社であり、1万社以上の分社が日本に広く存在する。

 

おそらくアニメ一期はこの諏訪での物語が中心。7年に一度開催される「御柱祭」があまりにも有名ですが、作中にもこの描写が描かれます。

 

鎌倉

そして鎌倉。鎌倉幕府滅亡の場面が最初に描かれ、そこから諏訪大社で力をつけ、鎌倉奪還を目指すというストーリーとなりますので、最初の目的地となります。

 

教科書に載っていた歴史上の出来事が本作でも描かれるので、アニメを楽しむことでより歴史観光も楽しめるようになるでしょう。

 

まとめ

「逃げ上手の若君」は、京都・長野(主に諏訪)・鎌倉などを中心に激動の南北朝時代を描いた作品です。

 

本作を楽しむことで、京都観光や諏訪観光に行くときにより深くその土地の歴史や背景を楽しむことができるようになります。

 

2024年の夏は、本作と一緒に過ごしましょう。